曖昧な交響曲

執筆、叶雨がお届けする狂った音たち 

夢見て恋して雨乞いを

ピチャピチャポツポツ

ききなれた代わり映えのない音

かわらない時間を経て得たものは何色の世界かしら

赤青黄白黒

どれも素敵な夢物語

月がのぼって意識を雲に浮かべれば

何だかふわふわ

新しい運命の予感

ドキドキバクバク

この音はなにかしら

ききなれない音に何だかとても怖くなっちゃう

このまま潰れて消えちゃうのかな

ピチャピチャポツポツゴロゴロ

今日はいつもより空が泣いているわ

きっとこの心臓の音のせい

涙を受け止めるハンカチを忘れてきてしまったみたい

どうしましょう

「こんなところでどうしたの」

目の前にいるのは私をうるさくさせる男の子

林檎みたいな私は今日もあなたに呟くわ

「あなたのせいで涙がでちゃう」

困った顔も素敵だね

ガラクタマジック

ガラクタマジック奏でてね

いつまでも君のオモチャなLady

何もワカラナクテ無表情無感情

意識なんてもう風で飛ばされちゃった

カラッポマジックなんだっけ

何もないのは怖いから

欲しくてたまらないのは何だろう

ココロマジック何処いった?

内緒のお話聞いちゃった

僕のガラクタすぐそこに

ミツケタミツケタ

僕だけのマジック

もう逃がさない

魔女と暗闇学校

さあさあ始まる今夜の授業

僕らと私たちの大人な時間?

いえいえそんなことはありません

正式に純粋なひとつの儀式なのです

私は嘘は言いません

素直なところが取り柄です

さあ笑いましょう

歌って踊って狂っちゃえばもう戻れない!戻らない?

魔法を唱えたその瞬間に僕は一つの闇になる

笑いましょう

さあ笑いましょう?

嘘つき彼女

嫌いです。

答えたのは私

ただの嘘つきな下品で下等な雨降り女

晴れた彼に私はつり合っていないの

だから、お願い?

私を開放して欲しいんだよ

宝石みたいなキラキラした海に私も飛び込みたいの

一人にさせてよ

お願いするよ

手を差し伸べないで

逃げれないよ

 

もう放してあげられないじゃない